アジアを生きる東京人の備忘録

アジアを生き、地球を旅する。割り込まれても。痰をはかれても。ボラれても。全く見当違いの道を教えられても。白人から売春婦と間違われても。強く生きる。

上海浦東空港の国際線→国際線への乗り換え方法

 

海浦東空港にて 中華東方航空で国際線から国際線への乗り継ぎ方法 2018年版

スルーチェックインサービスの適用対象か確かめる

日本の空港を出発し浦東国際空港で乗り換えるとき、中国東方航空(MU)もしくは上海航空(FM)のフライトで、上海浦東空港第1ターミナル にて国際線、国内線に同日中に乗継をする場合は、日本の出発空港から最終目的地までの搭乗手続きを行い、最終目的地まで荷物を預けことができる「スルーチェックインサービス」を使うことができます。どの空港がこのサービスを受けられる対象なのかは、中華東方航空の公式サイトで確認できます。このサービスが適応されるかどうかで、乗り継ぎ所要時間が大幅に変わります。サービスが受けられる場合は、浦東空港の乗り継ぎは2時間あれば充分、1時間半でギリギリといったところかと思います。もしこのサービスが適応外ですと、香港や韓国仁川空港のような乗継発券チェックインカウンターが上海浦東空港第一ターミナル内には無いため、一度入国審査を受け→荷物があれば受け取り→再びチェックイン→出国審査という手続きをしないと行けません。更に1時間の所要時間を見積もった方がいいでしょう。予め自分のチケットが対象なのか確かめておいた方がいいです。

 

日本発海外都市行き スルーチェックイン対象空港一覧表

空港 日本⇒上海浦東⇒海外都市 日本⇒上海浦東⇒中国国内
搭乗券 荷物 搭乗券 荷物
東京/成田空港
東京/羽田空港
大阪/関西国際空港
名古屋/中部国際空港
福岡空港
札幌空港
新潟空港
小松空港
富山空港 × ×
静岡空港
岡山空港
広島空港
松山空港 × × ×
長崎空港 × ×
鹿児島空港 × ×
沖縄空港

○:対象 ×:対象外 ※日本-上海間以外の路線は上記対象ではございません。

 

海外発日本行きのスルーチェックイン対象空港

アジア シンガポールバンコクプーケット、クアラルンプール、マニラ、デリー、香港、台北(桃園)、台北(松山)、 ソウル、釜山、済州島、デンパサール
オーストラリア シドニーメルボルン
ヨーロッパ ロンドン、パリ、フランクフルト、ローマ、モスクワ、プラハ
北米 ニューヨーク、ロサンゼルス、バンクーバー、サンフランシスコ、トロント、ハワイ 

 

スルーチェックインサービスの対象での乗り継ぎの場合

成田や羽田、関空など、日本のメジャーな空港から、海外のメジャーな空港へ中華東方航空で向かう場合は、だいたいスルーチェックインサービスを利用できます。出発地のチェックインカウンターで、出発便と乗継便の二枚の搭乗券を発券してもらい、預け荷物があれば、荷物のタグも出発地から最終目的地までになっているか確認します。

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上海の浦東国際空港に着いたら、機体から直接ブリッジで空港施設に接続されることもあれば、機体から地上に降りて、バスに乗り換えて空港内に向かう場合もあります。いづれの場合でも、空港建物内に入ったら、中国語では「中转」、英語で「Transfer」と書かれている表示に従って進みます。

 

※ちなみに「中转」とは、中国の旧漢字で「中轉」と書きます。「轉」とは、日本語漢字の「転」で、道を曲がる、方向転換するといった意味です。「中转」とあれば中継点で乗り換える、「转国际(旧:轉国際)」は国際線への乗継、 「国际转国内」は国際線から国内線への乗継という意味になります。

 

入国審査場手前までは上海が最終目的地である到着客と同じ道を行きますので、「Arrival」と書かれている表示に従っても大丈夫です。入国審査場手前までくると、まず以下のような検疫ゲートをくぐります。

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検疫ゲートを抜けると...

f:id:emise:20180427015643j:plainこのように「卫生检疫」と書かれた衛生検疫カウンターの間を抜けて行きます。ここでは通常何もしませんので、そのまま通過、スルーします。

検疫台を抜けると、正面に「中国边检」と書かれているのは入国審査場ですので、こちらには行かないようにしましょう。入国審査場の手前の表示板に、国際線乗り継ぎは左へという矢印が表示されています。国際線への乗り継ぎは、「国际联程航班 International Connecting Flights」の表示をたどります。

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ここを左に曲がり奥まで進みます。

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床にも矢印の表示があり、乗り継ぎは赤い矢印で「转国际Transfer to International」と書かれています。青い矢印はE-Channelと書かれた中国入国用の自動ゲートですので、間違えないようにします。乗継客は赤い矢印に沿って突き当りを右に曲がり更に左に曲がって隣の乗継審査場の部屋へ入ります。

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隣の部屋へ入るとき、写真のようにドアの前に係員がいれば、パスポートと搭乗券を渡して確認します。係員がいない場合はそのままドアを通過します。

 

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ドアを抜けまっすぐ行くと「过境专区TRANSIT AREA」乗継審査エリアです。左側にある1~4番の「中转服务 TRANSFER SERVICE」と書かれた台では、係員が乗継審査をやってくれます。係員にパスポートと乗継便の搭乗券を渡して手続きをします。時間帯によっては係員がいない場合もあります。

右側の「SELF-SERVICE TRANSFER 自助中转」は、自分で手続きをするセルフ自動乗継審査ゲートです。左側の審査カウンターに係員がいない場合は、こちらで自分で手続きをします。

自動乗継審査ゲートの使い方

使い方はゲート手前の大きいポスターにも写真入りで説明されています。手続きの大まかな流れは、「①同意ボタン→②パスポートスキャン→③写真撮影→④搭乗券刻印→⑤ゲート通過」です。

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1.最初の画面では、リチウムバッテリー持ち込みの際は必ずハンドキャリー手荷物の中に入れ電源は入れないようになどの警告があります。同意するため、スクリーン上の「I AGREE」ボタンをタッチします。

(※リチウムイオンバッテリーは原則100Wh以下のみ手荷物で持込可能。100Wh以上160Wh以下の場合は各航空会社の規定による。160Whを超えるバッテリーの持ち込みは不可。バッテリー持込は一人2つまで。)

2.スクリーンに「INSERT YOUR PASSPORT TO THE END」という英語とパスポート挿入の動画が出ます。自分のパスポートの 顔写真ページを開き 、そのページを下にして、機械の下の方の差込口「推入护照 PUSH PASSPORT」と書かれている差込口の奥まで挿入します。きちんとスキャンされていれば、「PASSPORT VERIFICATION SUCESS, TAKE YOUR PASSPORT」と表示が出ますので、パスポートを差込口から取り出します。

3.次に顔写真撮影です。カメラは機械の上部にありますので、カメラの方を向きましょう。スクリーンに自分の顔が映りますので、スクリーン上の枠内に自分の顔が入るよう、必要があれば立ち位置を調整します。

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4.次にスクリーンに「INSERT YOUR BOARDING PASS TO THE END」という英語と搭乗券挿入の動画が出たら、乗継便の搭乗券の表(バーコードがついている方)を上にして、機械の上の方の差込口「推入登机牌PUSH BOARDING PASS」の奥まで挿入します。きちんと奥まで差し込むと、搭乗券には青い文字のスタンプが押されます。

5.手続きが終わると 「PLEASE PASS THE GATE」という表示と共に、機械左側のゲートが 開くので先に進みます。f:id:emise:20180427130432p:plain

ゲートを通過したら右側にエスカレーターがありますので、それを使って上の階に向かいます。エスカレーター脇には螺旋状の階段もあり、エレベーターも自動ゲートを出た左側奥にあります。

 

中国の保安検査は他国に比べて厳しく時間がかかる

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エスカレーターを上がると、目の前は安全検査場です。上海市内からチェックインして入国審査を済ませた乗客と、ここで合流します。

中国の保安検査は他国と比べてかなり厳しいです。新疆ウイグル自治区など中国国内の問題により、テロ攻撃は充分ありえますし、2016年にはこの浦東空港で爆破事件もあったために、上海ではかなり丁寧に検査されます。

パソコンやタブレット、携帯などの電子機器類、カメラ、ビデオカメラ、リチウムバッテリーなどバッテリー、雨傘、鍵などの金属類、化粧品や目薬など100ml以下の液体物を入れたチャック付きクリアバックは全てカバンから出し、検査トレーの箱の中に入れて金属探知機の検査に通します。

上着コートなどは必ず脱ぎ、ポケット内に入っている鍵、小銭入れ、携帯、腕時計、サングラスなど金属類があれば、それらも全てポケットから出して検査トレーに入れて検査に出します。

例え液体物で100ml以下であっても、液体ムヒなどのかゆみ止め薬や除光液など、アルコールを少しでも含んでいるものは持込不可です。

保安検査前の乗継審査で確認事項があった通り、携帯用バッテリーの持ち込みは、100Wh以下となっています。航空会社によって160WhまでOKところもありますが、160Wh以上のバッテリーは全て持込禁止ですので、その場で没収となります。また、16大容量でなくとも、バッテリーの本体に容量の記載がないものも没収されます。他国ではこういう制限がないので油断しがちですが、中国を乗継ぐフライトの場合、要注意です。

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保安検査が済んだら、電光掲示板で乗継便の搭乗ゲート番号を再度確認しましょう。出発地で搭乗ゲート番号の案内を既にもらっていても、直前で搭乗ゲートが変わっている可能性もあります。

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搭乗ゲート番号を確認したら、ボーディング搭乗開始時間までに搭乗口に向かい、乗継便に乗り換えます。保安検査の先の制限ゾーンには免税店やレストランカフェなどが並んでいます。