アジアを生きる東京人の備忘録

アジアを生き、地球を旅する。割り込まれても。痰をはかれても。ボラれても。全く見当違いの道を教えられても。白人から売春婦と間違われても。強く生きる。

パスポート有効期限が6ヶ月を切っていて入国審査で顔面蒼白になった話

パスポートの有効期限は、渡航前に必ず確認しよう!!

パスポート残存有効期間が半年以上ないと入国させませんよ、

という国は実は沢山あります。

中国、インド、シンガポール、タイ、フィリピン、モルディブパラオ

南米やアラブ、アフリカ諸国などでも結構あります。

インドネシアもそんな国の一つです。

 

私は、子どものパスポートが

有効期限前6ヶ月をきっていることに気が付かずに、

インドネシア渡航してしまったことがあります。

パスポートは10年間有効のものと、5年間のものがありますが、

未成年の子どもは、そもそも5年間有効のパスポートしか申請できません。

パスポートは5年有効とはいうものの、

実質はたった4年半しか使えないことを見落としていました。

 

飛行機のチェックインの際に本来は航空会社もチェックしているはずなのですが、

子どものパスポートだったからなのか、完全にスルーでしたね。

完全にバカンス気分の子どもと大喜びで搭乗し、

インドネシアに到着しました。

 

入国審査場でパスポートを差し出すと、

有効期限日数が足りないと宣告され、私は顔面蒼白になりました。

南国気質で審査等も緩いかと思いきや、さにあらず。

ほんの数日だけの不足なのに問い詰められ

その後、とうとう別室に連行されました。

入国審査場の脇にある事務所のようなスペースで、

審査官の上司らしき偉そうな人がデスクに陣取っていて、

彼の前の椅子に座らされます。

 

制服姿のその偉そうな人は、ニコリともせずに高圧的な態度で、

こちらに話しかけても来ずに、放置プレイです。

私は何をどうすればいいのやら放心状態。

うちの子どもも、さすがにこのイヤーな雰囲気を察したのか、

大人しく脇に座っています。

暫く放置された後に、いくつか質問をされました。

そして、また放置プレイ。

 

送り返されたらどうしよう、

航空券代金が無になるだけでなく、

ホテルのキャンセル料もかかるだろうか、

かけてきた海外保険料もこんな理由では補償してくれないよね、など

色々なことが、頭をよぎります。

 

あぁもうダメかとこちらが諦めかけた頃に、

100米ドルの現金を支払えと言われました。

こちらは泣きが入っている頃でしたから、

渡りに船!と、現金を差し出すと、

威圧的な態度のまま私たちのパスポートに

「VISA ON ARRIVAL」という入国VISAのシールを貼ってくれ、

やっと入国を許可されました。

 

その後パスポートに貼られたVISAをよくみると、

それぞれ25米ドルがFEE PAIDとして記載されていました。

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...ん?

一人25米ドル支払済?

では2人分でも50米ドルのはずのVISAに、支払ったのは倍額の100米ドル相当。

 

...んん??

私のパスポートはまだ有効なので、そもそも私はVISAは免除のはず。

 

...んんん?

7,500円相当の過払いですか?

 

…現金払いで領収書もなく、まぁお役人のいいお小遣い稼ぎなんでしょうね。

…まぁ随分と派手な金額を吹っ掛けてきたものです。

 

根拠なくボラれるのは、許せませんが、

今回は確かに悪いのはこちらなので、仕方がないかなと。

入国できずに日本に追い返され、支払った旅行代金が無になるよりは、

お金で解決してもらえて、むしろ感謝でした。

 

宿泊先を聞かれたのは、いくらくらいブン取れるかと値踏みされていたのかな?

そんなに現金持っていないと言っていれば、確実に値下がりしてたはず。

散々待たされたのは、精神的に追い詰めて財布の紐を緩ませるためか、

またはあまり大っぴらにもできないので

部屋から人が出払う隙を待っていたのかと思います。

とはいえ同室の別の旅行客も

結局お金で解決していた様子が見えちゃいましたが!

 

お金がモノをいう、アジアあるあるのお話でした。