アジアを生きる東京人の備忘録

アジアを生き、地球を旅する。割り込まれても。痰をはかれても。ボラれても。全く見当違いの道を教えられても。白人から売春婦と間違われても。強く生きる。

韓国ソウルから水原②:韓国民俗村への路線バスで、いきなりの交通事故!!

韓国水原市で、私が乗った路線バスが交通事故に!

韓国ソウル市から水原駅まで地下鉄で来て、路線バスに乗って韓国民俗村まで向かっていたところ...突然の交通事故⁉

 

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私の乗った民俗村への37番バスは、韓国水原駅を出発し快調にメインストリートを走り抜けます。と、出発から5分も経たないころでしょうか。

一つ目のバス停を越えた先で、突然バスの運転手さんが大声で何か怒鳴ったかと思ったその瞬間、バンッという衝撃とともにバスは急停車。

バスの運転手は何か罵り続けています。

バス停を出たすぐ後だったので、スピードも出ておらず、衝撃もそこまで大きくなかったのですが、バス運転手と車内の空気から、あーこれはぶつかったんだなとわかりました。

 

実をいうと私が韓国で交通事故を見るのは全く初めてではありません。

むしろ今まで旅したり住んできた世界各地の中で、私個人の交通事故目撃数は韓国でがダントツに多い。韓国での交通事故で特徴的なのは、通常の乗用車同士の交通事故だけならまだしも、日本では考えられない公共バスや空港シャトルバス、果ては救急車との交通事故までがありえることです。

空港シャトルバスの事故現場では、空港から出てしばらく行った大きな交差点辺りで、周りに何もないところなのに、多数の外国人乗客が大きなスーツケースと共に下車されられて途方に暮れているのを目撃しました。(渡韓が初めての観光客で、入国初っ端からこんな事故に巻き込まれたら、こんな国二度と来るか!!ってなっちゃいますよね)

サイレンを鳴らし救急搬送中だった救急車と乗用車との衝突事故を目撃した際には、そんな事故がありえることも驚きでしたが、それ以上に、道の真ん中に落ちた車のバンパーを放置したままで立ち去っていったのが更に衝撃でした。人の命を助けるはずの救急隊員が、更なる事故を引き起こす可能性のある巨大な物体を道のど真ん中に放置して立ち去る。唖然です。

というわけで、韓国での交通事故には免疫のある私。ただし、乗客として事故車に乗り合わせるという当事者になる経験はもちろん初めてです。

日本だったらこんな時、バス運転手は自分が悪くなくとも事故が起きた事に対して乗客に詫び恐縮した態度をとるかと思います。しかしその韓国人運転手は恐縮して乗客に謝る雰囲気はなく、どうやら相手を罵り続け、いたくご立腹の様子。

こんな時中国ならば、迷惑を被った乗客からも怒声が飛び交う修羅場と化すかと思います。韓国でもそうなるのかと正直旅ネタとしてはオイシイ展開を期待していたのですが、地元民の乗客は拍子抜けするくらい淡々としていて、運転手が下車を指示すると、皆さん多少ブツブツ言いながらも粛々とバスを降りていきます。交通事故に慣れているのでしょうか、アジア的喧噪に慣れた私からすると結構皆さんクールな印象。払ったお金はどうなるんだろうと思いつつ、皆定期券やT-Moneyカードを読み取り機にかざして降りていくので、私もそれに続きました。現金を払い戻してもらっている人は一人もいませんでした。

バスを降りると、確かにバスが乗用車のミラーを壊し車体に若干めり込んでいます。

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バスは大通りを直進していて、信号のない脇道から乗用車が無理に割り込んできたようです。当然バスに優先権があると思われますが、乗用車を運転していた高齢の女性は反省するそぶりを見せるどころか、悪びれずに事故現場周辺をノシ歩いています。バスはスピードが出ていなかったので、「バスが止まってくれるだろう、よっしゃ、ケンチャナヨ!」精神で割り込んでしまったんでしょうか。この女性も全く無傷のようで、ともかく誰も怪我人が出ないで済んでよかったです。

携帯でビデオ撮影を始めると、くだんの乗用車運転手のおばさまが睨みを効かせて私の前に立ちふさがりましたので、早々に録画をやめましたが、韓国語で何か文句を言われてしまいました。只でさえ少ない観光時間を潰され、こんなところに放り出されて、文句言いたいのはこちらです、と落ち着いた口調で英語で返事してみると、ビックリした顔でそのまま立ち去っていきました。

高齢女性は特に運転には向かないとよく言われますよね。運転に多少自信がある女性の私としては、その男女差別的一般論には断固否定したいのですが、なんというか、こう正直見た目からして運転が下手そうな女性(申し訳ない;でも本当にそう思ってしまった)を事故現場で目撃してしまうと、うーん、さもありなんと得心してしまいました。高齢とよばれる世代になったら私も気をつけねば。